民事事件とは、個人の権利をめぐる個人間のトラブルによる争い事をさします。人が、他人の権利ないし利益を違法に侵害する行為を「不法行為」といい、その場合、加害者に対して被害を原状回復またはその損害の埋め合わせを被害者に対して行う責任(損害賠償)を負わせる法制度となっています。
人を傷つけてしまったり、命を奪ってしまったり、世界に二つとないものを壊してしまったり、二度と元に戻せない損害については、相応の賠償金の支払いが一般的な解決方法になります。この金銭を「損害賠償金」といいます。
通常は公正な裁判所で解決をはかりますが、最近では、消費者相談など、分野によっては、公正な第三者が関与して、早期に解決する「裁判外紛争解決手続(ADR)」という手法も出てきています。