ネットリテラシー検定機構

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-利用する 場所・時間・目的

3.利用の目的を誤解されるような場合

電車やエスカレーター、エレベーターなどは公共の場所ですが、プライバシーがないわけではありません。こうした公共の場所においても携帯電話やスマホのカメラの利用方法の不適切さを疑われる恐れがあります。

いまのスマートフォンや携帯電話にはすべてといってよいほどカメラが付いています。また、高画質の動画も撮影できますし、撮影した画像をそのままネットにアップすることもできます。

ネットにアップできるということは、本体から削除されてしまうとその場での確認が取りにくくなるため、加害と被害の認定が難しくなります。また、撮影されるということがその場限りにとどまらないので、求めに応じてその場でいくら削除をしようとしても、一度アップされてしまったものは第三者による拡散で収集がつきません。

電車の中やエスカレーター、エレベーターなど、人々が密集する場所で、女性のスカートの中を撮影したり、居眠りをしている最中の姿を撮影したりするといった卑劣な迷惑行為は残念ながら後を絶ちません。現在のカメラにはこうした迷惑行為を防止するように撮影時の音が出るようになっていますが、これらをすり抜ける方法も作られていますので、安心はできません。

こういう無断撮影や迷惑行為は、肖像権やプライバシーを侵害すると言うだけでなく、各自治体により詳細は異なりますが迷惑行為防止条例等で逮捕されて法的制裁を受けたり、懲戒処分など社会的制裁を受けたりもします。また、「盗撮」の問題は男性に限りません。電車内で居眠りしていた障がい者を「笑い」の材料にしてSNSに投稿したために、女子高校生が侮辱罪で書類送検されたケースもあります。

さらに大きな問題はえん罪です。痴漢や盗撮は、現行犯として身柄が確保されることがほとんどです。被害者にとっては大変なショックであり、心の傷も大きいことなのですが、疑われた人間が取り違えられることも非常に重大な人権侵害となりかねません。そのため、撮影される恐れに対する警戒とともに、撮影したと疑われる恐れをもたれるという双方から注意が必要です。

また、本屋やコンビニエンスストアで、携帯電話やスマートフォンを片手に本を読んでいると、誤解を招く場合があります。

本の中身を撮る行為自体は、文化庁著作権課の見解では、著作権法第30条の私的複製に当たり、行為そのものは違法とはされていません。しかし、書店やコンビニにとっては、本の売上には繋がらず、損失に繋がります。日本雑誌協会などではマナー違反としてポスターなどで呼びかけていますし、書店やコンビニによってはそのような行為を禁じていますので、注意が必要です。