近年、OSやWebブラウザの発達によって、パスワードを一元管理し、個別でパスワードを意識しなくてもログインできるような仕組みができてきました。そのため、普段あまりログインしないWebサイトや一時的な利用のためのWebサイトなどは、OSやWebブラウザのパスワード管理機能を使って複雑なパスワードを設定するケースが増えてきています。
一方で、パスワード管理機能を使うためのIDとパスワードを知られてしまうと、全てのパスワード情報が取得されてしまい脅威にさらされることになります。
パスワードの設定はその使用頻度や特性に従って慎重に行うべきで、また安全に管理しなければなりません。
パスワードの設定は、わかりやすい氏名や生年月日や住所、電話番号を使わないのはもちろんのこと、地名や固有名詞などの単語も、解析ソフトで見破られてしまいます。そのため、数字や英文字(大文字と小文字)を組み合わせて(記号を推奨している場合もあります)、他人からは推測されにくい意味をなさないものを設定することが望ましいです。
家に鍵をかけて外出すること一緒で、インターネットの利用時にも自分のスペースを守るためには、ログインIDとパスワードをきちっと管理する必要があります。鍵をかけなかったり、見つかりやすいところにおいたりしての外出が危ないのは当然のことです。それと同じようにパソコンやインターネットの利用時にも安全な鍵(パスワード)を設定し、絶対に第三者にはわからないようにすることが非常に大切です。パスワードは家の鍵と同じですから、誰もが見やすいところにパスワードを貼り付けたり、同じパスワードを使い回したりしていては、ドアに鍵があってもキーを差しておくようなもので、コンピュータやインターネットのサービスを安全に利用することはできません。
第1章 情報セキュリティ
第2章 マナーと倫理
第3章 法制度(刑事事件)
第4章 法制度(民事事件)
第5章 知的財産権
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