この章では、法制度(刑事事件)について学習します。
本章以降を理解する前に、わが国における法律の体系を理解しておく必要があります。
日本の法秩序は、国の最高法規である「憲法」を頂点としたピラミッドを形成しています。これを「法のピラミッド」といいます。そして憲法の体系を実現するために民法・刑法などの「法律」が、さらにそれを補完するものとして「政令・省令」、そしてそれぞれの地域や状況にあわせた「規則・条例等」があります。
頂上から土台に至る法令の効力に優劣を付け、法令相互の内容が矛盾したり、衝突する場合には、ピラミッドの頂点に近い上位の法令が下位の法令に優先されます。
なお、法律だけでも「行政法」「裁判法」「民事法」「刑事法」「社会法」「産業法」「知的財産権」「環境法」等の分野に分かれていて、それぞれ関連する法律が数多くあります。
インターネットを利用する上で、すべてを知る必要はありませんが、トラブルに巻き込まれないためにも、ポイントを十分におさえておく必要があるでしょう。
本章は以下の内容から構成されています。
第1章 情報セキュリティ
第2章 マナーと倫理
第3章 法制度(刑事事件)
第4章 法制度(民事事件)
第5章 知的財産権
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