発明は新規のものですが、実用新案権はこれまでに作られている物品の形状、構造、組合せによる「考案」(自然法則を利用した技術的思想の創作)について権利を保護するものです。つまり、これまでにあるものを利用して新しい使い方を作り出したようなときに保護されますが、コンピュータプログラムなど、一定の形状にないものは対象とはなりません。権利の保護期間は10年です。
「特許権」はメーカー同士や開発段階で問題になることが多いので、一般のユーザーにはなじみがないものかもしれませんが、「実用新案権」は使い方を考案するものですので、生活の中の必要性から生まれた便利グッズなど、年齢や性別、職業に関係なく、身近な権利者がいます。
また、実用新案権を侵害したコピー商品の販売も摘発対象になりますので、ネットオークションなどで取引する際には十分に注意する必要があります。
第1章 情報セキュリティ
第2章 マナーと倫理
第3章 法制度(刑事事件)
第4章 法制度(民事事件)
第5章 知的財産権
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