飛行機は航行に関わる数々のデータをコンピュータで制御しながら飛んでいます。また機器同士をつなぐのに使われる長いケーブルが巨大な機体に張り巡らされています。その為、飛行機はその機内に存在する電子機器からの影響を受けやすい非常にデリケートな乗り物といっても過言ではありません。
飛行機内での電子機器の利用ルールについては、国土交通省が公表している「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器等を定める告示」に従って定められています。例えば、携帯電話等、強力な電波を発する電子機器の利用はドアクローズからドアオープンまでの利用が制限されています。このように国や地域、航空会社によって若干のルールは異なりますが、スマートフォンや携帯電話、ゲームやパソコン、カメラ、音楽プレーヤなどの電子機器の利用は制限されています。
航空機の安全、すなわち人命に関わることですので、航空会社や搭乗員の指示に従うことが必要です。指示に従わず飛行機が離陸できないケース、離陸してもすぐに空港に戻ったケースがあり、それらを理由に刑事罰を科され航空会社から多額の遅延損害賠償請求をされることがあります。
現在は機内での電子機器の利用も緩和され、一部では携帯電話やスマートフォンも利用できるようになりました。また、スマートフォンは「機内モード」を選ぶこともできますが、現時点ではそれを利用した上でも全面的な解禁にはなっていませんので、あくまでも搭乗機のルールに従うことが大事です。
第1章 情報セキュリティ
第2章 マナーと倫理
第3章 法制度(刑事事件)
第4章 法制度(民事事件)
第5章 知的財産権
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